強者が弱者にお願いという名の強制を強いる構造は打破すべし~コロナ妊婦問題で考える
こんにちわ
ネットニュースを見ていたら、スッキリにレギュラー出演している高橋真麻さんが、番組からお願いして休んでもらっているそうです。これは正しい対応だと思います。生まれて来られる子供の、安全と健康を第一に考えるべきですね。
さて、気になったのが、このニュースを見ていて妊婦さんのこんなコメントがあったんです。
>私も妊婦ですが毎日満員電車で通勤です。
>国が妊娠中の自宅待機命じてくれないですかね?
>妊婦様とか、そういうことじゃなく、妊娠中は薬飲めません。>もしコロナにかかったら最悪自分の命かお腹の赤ちゃんか選択しなきゃいけなくなるかもしれない。
この悩み、めっちゃ分かります。なぜ、新しい命と、仕事を天秤にかけないといけないのか・・・
仕事ってそんなに崇高なものですかね?
コロナが重症化すれば命の危険があることは志村けんさんの一件で皆さん痛感したと思うのです。しかも、妊娠中は体調を崩しても、安易に薬に頼ったりできないんですね。
国は、「お願い」ベースでやって、責任を負わないというのは汚い方法です。リーダーシップを持って、休業を指示し、生活費を保証する事が必要です。ベーシックインカムでも良いのですが、わが国には、現状でも生活保護制度があります。
国民に、特に弱者である人々には、仕事を休ませ、生活保護費相当を一律に配れば良いのではないでしょうか。これにより、国民の安心感は相当に広まると思います。また、生活保護費の多寡についても、国民が実感でき、生活保護の在り方を考える材料になります。災い転じて福となすべき。
企業は「お願い」ベースだと都合の良いことしか、取り組みません。これは、平成の時代に入り、長引いた不景気で染みついた、日本企業の悪弊です。シフト制だから仕事がないので休み(無給)、有給はありません、(残業と明言せず)ちょっと残ってほしい、とか。
ちなみに、僕は10年くらい前にヤ○ダ電気でバイトしてたのですが、労働基準法上、休憩が不要な6時間でシフトを組まれました。そして、前後の15分間、つまりほぼ毎日30分近くを搾取されるわけなのですが、驚くべきことに・・・
「うちは15分単位なので、終了時間から、15分以内にタイムカードを押せ。もし作業をしてたりして、15分を過ぎると、休憩時間が無いので労働基準法違反になる。なので強制的に1時間休憩したことになり給与が減る。」
最初は意味が分かりませんでしたが、6時間15分働いてしまうと、1時間休憩したことにされ、5時間15分の給与しかカウントされないよ、という事でした。労基法の趣旨を考えたとき、無茶苦茶にも程がありますよね。でも、やってくれと言われるから従わざるを得ないし、タイムカードで退勤を押した後に、少し作業をさせられたりするわけです。日本のブラック企業はホワイト規定すら利用する。
さて、妊婦の問題に戻ります。女性は、低賃金でまじめに働いてくれる人が多いので、企業としても長く働かせようとします。女性側も生活にゆとりがなくて共働きしているケースが少なくない為応じてしまいます。
なので、不要不急の外出自粛とか、東京のロックダウンはいつ!?みたいな今でも、妊婦が満員電車で通勤してたりするんです。せめて・・・妊婦は、満員電車を避け、時間差出勤させろって言いたいですよね。
でも、企業からは何も言わないでしょう。言っても「得が無い」から。酷い話だね。でも、そういう企業を指示するために、我々国民は国を作り、法を作っているんです。ここからは政府の仕事です。安倍総理、しっかり仕事をしてください。社会的弱者を守るために、明確な命令を下してください。
そして、責任を負って補償をするべきなのです。その結果の増税であれば、我々は負担いたします。
独自ドメインでもブログを書いています